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車の寿命…。

車の寿命はどのくらい?

気に入った愛車であれば、誰もがいつまでも長く乗りたいと思うでしょうし…我々のような中古車販売店でお車を購入する際、過走行であったり低年式だと「この車、後どれくらい乗れるのだろう…。」と、気のなる方も多いと思います。
車は機械である以上故障は避けられません…。

「通勤用だから…」と低予算で購入するにしても、すぐに壊れてしまってはたまりませんよね…。
今回は、「車の寿命はいつ?」についてお話します。
車の寿命は「10年10万km」と、いうのが根強い考え方です。
でも、これはひと昔前にいわれていたことで、寿命というよりは…「買い替えるタイミングの目安」と考える方が正しい気がします。
そもそも…近年の車は購入時から10年目、走行距離10万km程度で大きな部分が故障することなど殆どありません。
10万km走行ごとに必要だった高額なタイミングベルト交換も、今では不要な車が殆どです。
それでは…車の寿命は一体いつなのか?

その答えは…「寿命はない」です!

日本では「10年10万km」が未だに一つの目安とされる傾向にありますが、海外ではそのような認識は一切なく、大切にメンテナンスされながら…30万km…40万kmと、今も元気に走り続けています。

現に…日本で廃車扱いになった車も、その後海外に渡り…更に倍以上の距離を元気に走ってますからね!
しっかりとメンテナンスをし続ければ、何年でも何万キロでも走り続けることができます!

メンテナンスを続けられなくなったときが「車の寿命」なのです。
メンテナンスを続けられなくなるときとは…「純正部品の供給が終わるまで」or「費用対効果が感じられなくなったとき」です。
車は走行距離が増えていくほど部品が消耗したり、突発的な故障に見舞われることがあります。
故障した部分を修理するには新しい部品が必要ですが、交換する部品が手に入らなくなってしまったら修理をすることができません。
純正部品の供給は国の法律によって車の生産終了から8年間とされており、メーカーはそれを超えた年数から部品を供給する義務がなくなります。
人気のある車種であれば、メーカーは継続して部品を作り続けることもありますが…あまり人気がない車種だと生産を止めてしまうので、新しい部品が手に入らなくなってしまいます。
壊れた部分を修理をしたいのに新品の部品が売っていない」「中古部品もリビルト部品(中古再生品)もどこにもない」「修理代がその車の価値を超える」その時が来てしまったら、初めて車は真の意味で寿命を迎えるんです。
日本では、車の初年度登録から13年が経過すると…軽自動車では20%、普通車では15%分が重課税として自動車税に上乗せされることになっており、まるで新車に乗り換えることを国が促しているようにも思えます。

諸外国ではそのようなことはなく、メーカーが生産終了した部品をサードパーティメーカーが製造するなどして、古いクルマを乗り続けられるようにする文化が根付いています。

例えば…アメリカの通称「25年ルール」といわれる 「クラシックカー登録制度」。

25年以上経過しているクルマは 排ガス検査なし…という制度です!

以前(2019.2.16「エコ」って何でしょう?…参照)のブログにも書きましたが、古くなった物を大切に使うのがエコだと私は思います。

環境に悪い物を使い続けることが正しいとも思いませんが…環境に良い物を造る為に、今より多くの環境破壊物質を放出せては本末転倒です…。

エコの名のもと…闇雲に買い替えるのではなく、使えなくなるまで大切に使い…ダメになったとき、エコなものへ買い替える…。

環境シフトには時間が掛かります…これは当たり前な事です。

日本でも常に法改正が行われていますが、税収アップが前提であるため…「登録13年超の増税」が無くなることはなさそうですねぇ…。