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久々のタイミングベルト交換

今回、車検でお預かりしましたお車のお見積りをしたところ…オイル漏れや足廻りの消耗が多数みられました…。

それもそのはず…このお車は「H9  クラウン 走行18万km」。

22年間、大切に乗られてきたのでしょうねぇ…見た目は、まだまだ現役な感じです。

けれども、さすがにガタが目立ってきましたので、ここら辺で少し大掛かりなリフレッシュ作業が必要な様ですね。

とは言え…20年以上も経った過走行車である為、あまりお金は掛けたくないのがオーナー様の本音です。

中古部品やオーバーホールも視野に入れてやってみましょう!

まず足廻りですが、サスペンションがヘタっていますので、交換が必要です。

純正の新品部品はすでに供給が在りませんし、在っても予算を抑えなくてはならないので…中古品で対応します。

次に、ロアアームやサスペンションアームのブッシュ類が切れています

このままでは、加速or原則or右左折などの動きに遅れて車体が動くので、乗りにくく危険です。

これは新しいブッシュに打ち換えます。

それからブレーキパットが片減りしていますので、ブレーキキャリパーの動きが悪いと予測されます。

これも、キャリパーシールキットを使い、安価でオーバーホールします。

そしてエンジンのオイル漏れですが…VVTプーリーが怪しいです。

しかし…VVTプーリーを交換するとなると、カムカバーを外しタイミングベルトを外す必要があります。

現在の走行距離的に、タイミングベルト交換も同時にやるべきでしょう…。

タイミングベルト交換をするとなれば…ウォーターポンプ、テンショナーetc…ついでの作業がどんどん追加されてゆきます…。

別にこれは意地悪しているのではなく、ついでの時にやっておかないと…近い将来、必ずすることになる整備なので、その時にまた同額の工賃をお客様が請求されてしまうからです。

最近ではタイミングチェーンが主流なので、タイミングベルト交換はあまりやらなくなった整備作業です。

10万kmを目安に交換するので、今回は2回目の交換作業となります。

整備作業の中でも高い技術を求められる部類であり、以前はもっと高額だった為…「車の寿命は10万km…」と言われていたのですねぇ。

なにわともあれ作業終了。

少々高くついた車検ではございましたが、ご納車時のオーナー様の表情は…長年共に過ごしてきた相棒に、まだ乗れる喜びの方が勝っていたように映りました。