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軽自動車のエアコンの話…

日に日に暑さが増していきます。

この時期に多いトラブルがエアコンの不良…。

とくに冷房は夏場にしか使用しない為、「暑くならないと気付けない!」という最悪なトラブルの一つです。

故障の代表的なものを挙げると…

・コンプレッサーの不良

金銭的に一番大きい修理になるのが、コンプレッサーの故障(5~6万円)。

コンプレッサー本体を交換する大掛かりな修理が必要です。

・ガス不足、ガス漏れ

基本的に冷却ガスは減りません…。

少なっているならば「どこかに漏れがある」と覚悟しましょう。

ごく微量な漏れであれば補充(1,800円×1~2本)するだけで回復するので、最も安価で済む故障です。

ただし…最初は一度の補充で夏を越えることが出来ても、だんだん補充頻度が増えて行き…ついには、一ヶ月ももたなくなるような場合は最悪です。

微量な漏れや、数か所からの漏れなどは場所の特定に時間が掛かる(数ヶ月掛る場合も…)為、その間のガス補充費用が漏れ修理費用に追加されていきます。

ですから、修理が長引くと痛い出費となる恐れがあります。

・エアコンスイッチの不良

車内のエアコンスイッチが故障している場合も多いです。

スイッチパネルを交換するだけなので、最も簡単で時間が掛かりません。

中古品が見つかりやすいので、財布にもやさしいです。

・切替ダンパーなどの不良

温度、風向、風量を切り換えるダンパーが正しく作動しないとエアコンは本来の能力を発揮できません。

その車の切替ダンパーが、モーター式とワイヤー式のどらなのか?によって費用が違いますが、安価で修理出来る場合が殆どです。

・ブロアモーターの不良

冷気などを送風する扇風機の故障により、風が出なくなります。

部品自体は高くないのですが、非常に作業のし難い場所に設置されていることが多く、工賃が割高になる場合があります。

・フィルターやエバボレーターの目詰まり

最大風量にしても風が弱い…とか、エアコンを始動してしばらくは通常どおり風が出るのに、途中からは風の音がするだけで全く風が出ない…こんな症状がみられたらこれを疑いましょう。

フィルターやラジエター部に蓄積したホコリが原因なのですが、このホコリの間を冷気が通過するときに結露現象が起ることで水滴が溜り、水滴とホコリで完全に風の通り道を塞いでしまい、風の音がするだけで全く風が出ない…という状態になります。

現在は殆どの車にエアコンフィルターが付いているので、単純にフィルター交換するだけでOK!です。

エアコンフィルターの付いていない車種の場合は、エアコンのエバボレーター部分にへばり付いた誇りを取り除きましょう。

・エアコンのパワー不足

スゴく暑い日や、暑い日が続くとき…続いた後に「新車なのにエアコンが壊れているようだ…」「生ぬるい風しか出ない…」…etcお問合せ頂くご相談や、クレームの大半を占める原因はパワー不足です。

車は全面ガラス張りな上、車内が狭く窓が近いのでガラスハウス(温室)の中に居るのと同じです。

エアコン機能が正常であっても、あまりに暑いくなり過ぎると軽自動車に搭載されている非力なコンプレッサーでは、体感するほど温度を下げることが出来ません。

エアコンが「効いていない」のではなく…エアコンが「効かない」のです。

まだまだこれからが夏本番!

コロナ対策に車での移動も多くなりつつあります。

気になる方…不安のある方は、今のうちに点検されてみてはいかがでしょうか。