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パンク修理キットをどう使う?


走行していれば誰もが遭遇するかもしれないタイヤのパンク…。

以前はスペアタイヤやテンパータイヤに交換していましたが、最近の車には装備されていないことが多いんですよねぇ…。

そこで使うことになるのが「パンク応急修理キット」!

従来ラゲッジルーム下のスペースといえば、スペアタイヤやテンパータイヤの格納場所だったけど…最近は、ここに「パンク応急修理キット」を車載しているクルマが多くなってきました。

パンクしたタイヤの穴をシーラント(補修ラバー)剤でふさいで空気の漏れをなくし、修理/交換をしてくれるタイヤショップまで自走して行けるようにするものです。

実際に修理キットを使ったことのある人は少ないと思うので、一般的な使用方法をご紹介致します。

パンクしていることがわかったら、まずは広い場所で停車したり…停止表示板を設置するなど…安全な作業場所を確保することが重要!

パンクしたタイヤの対角線側のタイヤに輪止めをかけることも忘れないで!

ここでパンクしたタイヤに刺さっているクギやネジなどを見つけても、抜かないことが大切!

抜いてしまうと穴が大きくなり、修理キットで空気の漏れを防げなくなってしまう可能性があります。

修理キットを取り出したら、ホースをパンクしたタイヤの空気注入バルブに接続します。

バルブの接続はネジ式のため、まわせなくなるまでしっかりとねじ込んで下さい。

シーラント剤の入ったボトルを修理キット本体に取り付け、電源をシガーソケットに接続したら車のエンジンを始動。

修理キット本体の電源を入れると、エアポンプによってシーラント剤と空気がタイヤ内へと注入されていきます。

エアポンプには圧力計が付いているので、運転席のドア開口部付近に貼られたシールに記載されている指定空気圧まで空気を入れましょう。

指定空気圧になったら修理キットや輪止めを外し、すぐに車を走らせて下さい。

(安全確認を忘れずに!)

3km(3~4分)も走行すれば、タイヤ内に注入したシーラント剤が遠心力で均一に広がり、クギなどの刺さっていた部分を塞いでくれます。

(ジャッキアップ出来るのであれば、その場でタイヤを空転させてもOKです。)

もう一度停車して、エア漏れしていないか修理キットのエアゲージで確認、指定空気圧のままだったら応急修理は成功。♪♪v(⌒o⌒)v♪♪

ただし、このまま長距離を走り続けてはダメ!( ̄へ  ̄ ダメ~

すみやかにタイヤショップなどで、きちんとパンク修理/タイヤ交換を行う必要があります。

応急修理後は時速80km/hまで出すことができるので、高速道路も走れますが…あくまで「応急」処置であることを忘れずに…。

多くの場合、キットのなかに速度制限を示すシールと応急修理のシールが入っています。

速度制限シールは運転席の見やすいところに貼り、修理シールはパンクしたタイヤホイールの中心に貼って下さい。

これは他の人が運転した場合に、応急修理中のタイヤであることを知らせるためのものです。

パンク応急修理キットはタイヤを緊急的に修理できる装備ですけど、損傷の度合いによって対応できない場合もあるので、その際にはロードサービスに救援を依頼しましょう。

ジャッキアップをしてスペアタイヤに付け替える作業には、ある程度の慣れが必要ですが…パンク応急修理キットであれば女性でも簡単に作業を行えることは大きなメリットでしょうね。

その反面…パンク応急修理キットを使用したタイヤは、損傷個所を見つけることが難しくなるため、ほとんどの場合に修理不可となります。

パンク応急修理キットを使用する方が高くついてしまうので、やむを得ない状況でなければ…ロードサービスを待ちましょう。