まずは、乗用車の国内シェア順に各自動車メーカーを並べてみます。
<2018年のデーター(登録ベース)より出来るだけ公平になるよう、トヨタとレクサスを分け…日産と三菱も分けました。>
第1位 トヨタ自動車株式会社 1,391,759台(47.3%)
第2位 本田技研工業株式会社 381,835台(13.0%)
第3位 日産自動車株式会社 345,407台(11.7%)
第4位 マツダ株式会社 155,616台(5.3%)
第5位 株式会社SUBARU 144,143台(4.9%)
第6位 スズキ株式会社 109,580台(3.7%)
第7位 レクサス(トヨタ自動車株式会社) 45,605台(1.5%)
第8位 三菱自動車工業株式会社 34,976台(1.2%)
第9位 ダイハツ工業株式会社 28,067台(1.0%)
いやぁ~こうして見ると、まさにトヨタ一強ですね!
国内で販売された車の内、47.3%がトヨタ車ですし…実際にはレクサスもトヨタだし、ダイハツは子会社で…マツダもスバルもスズキもトヨタの息が掛かっているし…。
要するに…日本の道路を走っている乗用車の6割強はトヨタ関連の車ということですから、日本経済の要である自動車産業の王者!
トヨタ様には国も政治家も誰も逆らえません!
そんな自動車王のトヨタ様ですが…他社と比べて、何の技術が優れているのか?
ホンダならエンジン…スバルは足廻り…etc
トヨタと言えば…何?みなさんは何か思いつきますか?
私が思いつくのは、プリウスに代表されるハイブリッドの技術でしょうか?…。
でも実は…トヨタのエンジンはヤマハ発動機製ですし…代名詞のハイブリッド技術は三井ハイテックが開発したモーターが肝…。
(ちなみに…ハイブリッドのシステムやプログラムはトヨタ製…その為、リコールが多いんです…。)
皆様が感じた通り…トヨタ様は、技術的に優れたものや自社開発した先進技術は持ってないんです。
トヨタだから…レクサスだからといって、車が特別優れているわけでは…ない!というわけです。
例えば…先代までのアルファード系のワゴン車などは、700万円以上するグレードもある高級車なのに…足廻りが単純で、軽自動車と同じような部品構成だった為、整備技能者の間では「タントがそのまま大きくなっただけの張りぼて車…」という意味で、「デカタント」と揶揄されていたくらいですから…。
下の写真を見比べてどうですか?似てるでしょう!?
軽自動車やトラック等と同じ、コスト重視の造りですからねぇ…。
そもそも、どっちがタント or アルファードなのか判らない方も多いのではないでしょうか!?
4人乗りの軽自動車と、7~8人乗りの700万円もする最高級ワゴン車を比べているというのに…。
ちなみに、この写真が同年式の日産エルグランドのものですけど…棒が一本あるだけのアルファードと違い、かなり複雑な造りになっているでしょう!?
当然、生産コストも高いのですが…その分、乗り心地も限界性能も高いんです。
「ワゴン車を、自分(家族)が乗る(買う)なら?」という質問に対し、私の知る整備従事者の多くはトヨタではない車種を選ぶと言っていました。
だって、販売価格が同じなら高性能なほうを選ぶ方が自然ですからね。
それでも、トヨタが世界トップレベルのメーカーで在り続けている理由は…それもこれも全部吹き飛ばすくらい、圧倒的に優れた「マーケティング(宣伝)力」があるからです!
外部企業と技術提携をしたのち、自社の技術かのように宣伝し市場に売込みます。
とにかく、トヨタ様は売るのが上手いんです!
実際…皆様も、他車と比べて…何がどうスゴイのかは知らないけれど「日本車では、レクサスが一番スゴイ車なんだろうなぁ…」と、漠然と思い込んでいるでしょ!?
政治家や企業のトップクラス等の権力者達が乗っているので…レクサスの新型を見かけると…「カッコイイ~♪」って、多くの人が憧れ思うんです…。
天皇陛下がお乗りになれれていた御料車も、センチュリーロイヤル(トヨタ)でしたよね!
(方々に関連企業があり、政財界への影響力は絶大ですからねぇ…好き嫌い、良い悪いを飛び越えて…トヨタ車一択なのでしょう…。)
だから、世界中の企業などが開発した技術を…トヨタ車に使って(宣伝して)もらおうと、次々とトヨタに最新技術が集まるわけです。
日本国内の自動車メーカーは今後、おそらく…トヨタ、日産、ホンダ…この3社に統合されて行くでしょう…。
最近、カーオーディオ大手の「パイオニア(carrozzeria-カロッツェリア-)」が外資系に買収されました…その中の開発部門はデンソーが買収しました。
デンソー = トヨタですから、トヨタはこれで富士通、パナソニック、パイオニアを手にしたことになります。
これから純正ナビなどのクオリティーは格段と上がるでしょう…。
弊害として消費者は、社外オーディオ等の選択肢が減り…トヨタの言い値でオーディオを購入する事になります。
それから「T-Connect -ティーコネクト-」。
(基本利用料は、初年度が無料。無料期間経過後は、12,960円/年(税込み)。)
レクサスなどの高級車に付帯可能なサービスで、どんどん拡大中のこのサービスは、乗車中や離れた場所からでも「渋滞」「災害」「救急車やドクターヘリの手配」「スマートフォンによる遠隔操作」「観光案内」など、色々なサービスが24時間受けられ、ボタン一つでナビ画面や専門のオペレーターと直接会話すなど出来る優れものです!
例えば…
ドライバーが「近くの美味しいフランス料理屋さんを教えて…」と問いかければ…瞬時に場所やメニュー、お奨め品や料金を案内してくれます。
飲食店側は、オペレーターに優先して自分のお店を紹介してもらう為に、T-Connectへの登録が必要になり…登録しなければそのお店は紹介してもらえず、富裕層のお客様を逃すことに…そうして、全くトヨタと関連無かった商売人達も、トヨタ様に媚びなければならなくなる…。
なぁ~んてことも、今後は起こるかも?
独裁者のように、利権を独り占めしようと画策するトヨタ…生き残りを賭けての覇権争いは今後、もっと激しさを増すでしょう。
自動運転の時代になれば、ソフト面(スマートフォンでいうところのOS。Android-アンドロイド-などが代表的です。)がものを言いますが…豊田 章男社長は最近、ソフトバンクの孫さんと何やら親しげですよね!?
トヨタ自動車株式会社は、常に先を…未来を見ているのでしょうか…。
トヨタ…って、凄いんだぜ!