自動車部品等を製造していた小さな町工場…東海精機株式会社。
それを株式会社豊田自動織機に売却し、その資金を元手に1946年(昭和21年)本田技術研究所を開設…これが後の本田技研工業株式会社です。
余談ですが…資金繰りの為に売った工場を買い取った豊田自動織機という会社…とよた!?
そう、これが後の自動車王…トヨタ自動車株式会社であります!(このころはまだ、衣料関係の会社だったんです。)
トヨタに工場を売って誕生したのがホンダだったとは…なんとも不思議な縁ですよねぇ…。
そして「世界のホンダ」へ…。
1988年…チーム「マクラーレンホンダ」として、F1世界選手権を15戦14勝という圧倒的な強さで優勝。
伝説の天才ドライバーアイルトン・セナを、初のシリーズチャンピオンに導いたのがホンダ製エンジンでした。
これにより、エンジンのホンダとして世界中に広く知られることとなります…。
昔からバイクのエンジンには定評があったホンダは、初期型CBR400Fに搭載していた可変バルブ方式のREV(レブ)エンジンを進化させた、ⅤTEC(ブイテック)エンジンを開発。
NA(自然吸気エンジン)でありながらターボにも匹敵する馬力を実現し、ホンダのエンジン屋としての地位を不動のものとします。
その後…更にこのVTECを進化させ、燃費性能の高いMD(気筒休止エンジン)を世に送り出しました。
まさにエンジンの匠…こんなエンジンはホンダにしか造れないでしょう…。
F1で初優勝してから30年…今はグローバルに事業展開し、ジェット機…農機具…ロボット開発…etcを手掛ける企業へと成長したホンダ。
自動車部門の今は?…というと、最悪です…。(特に国内人気がガタ落ち)
エンジン屋として名を馳せた面影は影を潜め…新開発した肝いりミッションはリコールの嵐…今ではN-BOXだけが売れていて、他は全く…。
そんな、最近冴えないホンダですが…侮るなかれ!
衝突安全性はピカイチなのです!
骨格に独自の安全技術「G-CON」を採用し、世界最高の衝突安全性能を実現しました。
近年…自動ブレーキの進化により、車はブツかり難くなりましたが…ブツからない訳ではありません。
色々な車種の事故など、修理を頻繁に請け負う鈑金屋さんは皆、口を揃えてこう言います…「うちの(妻)はホンダに乗せてるよ。」
ホンダ車は衝撃の逃がし方が上手く、一見ひどい事故でも、車輛自体は大した損傷が無い場合が多いそうです。
「世界のホンダ」へ返り咲くには、遠く課題が山積みですが…まさかの事故が起こってしまった時、家族を守ってくれる衝突安全性の高さは信用に値します。
かつて、セナを世界一に導いたホンダ… VTECエンジンでNA最強を誇ったホンダ…そんな本田技研工業株式会社にエールも込めて…
ホンダ…って、凄いんだぜ!