2018年の日本国内で登録された自動車ランキング5位!…と、いってもシェア4.9%と非常にマイナーなのがスバルです。
100台中5台以下ですから…あまり見かけないですよねぇ…。
それでも、実は世界トップレベルの技術を持ったスーパー自動車メーカーなんですよ!
株式会社SUBARUは元々…飛行機のエンジンを造っていたメーカーなのですが…どんな飛行機だかご存じでしょうか?
そう、零戦です。
世界中を震撼させた、当時では世界最速の戦闘機です。
このエンジンを設計、製作したのが中島飛行機…スバルの前身なのです。
戦争が終わり、企業解体と非軍需産業への転進が行われ…中島飛行機→富士産業→富士重工業株式会社→株式会社SUBARUと現在に至ります。
かつての戦闘機作製で培った技術は、自動車の技術へと容を変えて…今なお脈々と引き継がれています。
例えば、スバルの専売特許でもある水平対向エンジン!
プロペラ飛行機のエンジンとして利用されるこのエンジンを、自動車に搭載するのは…世界でもスバルとポルシェだけです。
薄く平べったい水平対向エンジンには、低重心化出来るというメリットがあります。
一番の重量物であるエンジンを、車体の低い場所に設置できることは、車の安定性や操作性の向上を図るのに非常に有利です。
それと、もう一つの理由は…水平対向エンジンが、マフラーや補器類の配置を左右対称に出来ることです!
スバルは、左右対称の重量バランスにも強い拘りを魅せます。
それは、車輛そのものに及びます。
世界中に優れた乗用車や、スポーツカーは沢山ありますが…市販車で左右対称な車は殆どありません。
左右の重量バランスが対称であることは、操作性向上の極みです。
どちらか片方にだけ重量物を積めば、当然そちら側へ曲がろうとする力が働きます。
重たい手さげカバンを、どちらかの手に持って歩くのと同じです。
しかし、運転席の位置…燃料タンクやバッテリーの配置…それに伴うマフラーの取り回し…左右対称を成すためには、様々な障害をクリアーしなければなりません。
一人乗りのレーシングカーや…フェラーリorランボルギーニのように、浮世離れした数千万円級のスーパーカー以外で、これを実現しているのは…スバルだけではないでしょうか。
ここでも、飛行機造りで培った技術が生かされています。
しかし凄いのは、エンジンや操作性の技術だけではございません。
安全技術…そうです!アイサイトです!
アイサイトは少し前まで、世界的に見てもぶっちぎりで優秀な運転支援システムでした。
勿論、現在も世界トップレベルであることには違いありません。
最近になり…カメラ、ミリ波レーダー、ソナーなどを駆使して、各社の運転支援システム開発競争が激化していますが…そもそもスバルのアイサイトが世に出ていなかったら…現在の運転支援技術レベルは、もっとずっと低かったはずです。
あまり注目されていなくとも、全力で取組むのがスバルという会社です。
国内自動車メーカーで唯一、年次改良を行い…操縦性に関わる部分に変更を加えて、毎年シャシーを進化させています。
こんなことをしていたら、儲かるはずがありません…。
それでもスバルは商品へ対する妥協を許さない、商売下手のバカ真面目なのです!
改めて…株式会社SUBARUはその象徴的な技術で、世界トップレベルにいること…真面目で、地道に努力する姿勢こそスバルの強みで、マツダと並び、自動車ファンに評価される所以なんです。
スバル…って、凄いんだぜ!