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EV時代は目の前!?

今年7月…EV 自動車で世界の注目を集めてきた「テスラモーターズ」が、ついにトヨタ自動車を抜き、時価総額世界No.1の自動車メーカーと成りました!

日本でEVといえば、日産のリーフが有名ですが…EV自動車は、いまいち普及していない印象が…。

その原因は、充電設備のインフラ不足…それと、充電時間の長さに主な要因と思われます。

…ところが先日、これに対して世界を震撼させる驚きの発言がありました!

発言したのは「リチウムイオン電池の父」…2019年ノーベル化学賞を受賞した吉野 彰さん。

吉野さん曰く「今、新しい電池の開発と実用化に向けて頑張っています。この電池が世に出れば、世界はいっきにEVへとシフトしますよ…おそらく2025年ごろです…。」

この新しい電池とは「全個体電池」と称されるもので、これがとにかく凄いんです!

現在、携帯電話やノートパソコン、ハイブリッドを含む電気自動車に使用されているのは「リチウムイオン電池」です。

 

  

 

リチウムイオン電池に限らず、従来の電池やバッテリーには「液体電解質」という液体が入っているのですが…危険な物質で…発火・爆発の危険性があり液漏れは致命的な事故につながります。

従来の電池はこの「液漏れ」を防ぐために、丈夫な容器と二重三重の安全対策が必要でした…。

この弱点を克服したのが「全個体電池」なのです!

その名の通り、液体電解質を固体化した電池です。

これにより…

•構造や形状が自由

個体なので形状の縛りがなくなり、薄くしたり、層を重ねて多重構造を作ったり、折り曲げることも可能になります。

どんな場所にも搭載可能です。

•小さな層を重ねることで小型・大容量化が可能

多層化によって「小さな電池を大量に詰め込んだ電池」を作れれば、大容量にもかかわらず素早く充電を可能にします。

同じ大きさのリチウムイオン電池と比べ、容量は倍以上。

•丈夫で寿命が長くて熱や環境変化に強い

多少傷がついても電池の性質を失わず、変質もしないので寿命が長く、熱や圧力変化にも強いのでさまざまな環境で利用することが可能です。

•高速充放電が可能

従来のEV自動車が充電の際、急速充電で40~60分もの時間が掛かるのに対し、5~10分で済み、出力密度は3倍。

 

暑さにも寒さにも強く長寿命、その上…5分の1の時間で充電出来て、3倍のパワーが出せるなら、実用性十分!!

これを2025年日本国際博覧会…通称「大阪万博」を通じて、世に広めていきたいと語られていました。

かつて…万博からテレビが普及したように、新EV時代が到来する…とするなら、テスラモーターズは現在その先頭を走っていることになります。

勿論、日本のトヨタ自動車も「全個体電池」の開発に力を入れています。

まだまだ「全個体電池」の性能を疑問視する専門家も多く、公表されている内容が事実を誇張している可能性もありますが…

世界の各自動車メーカーが切磋琢磨して行くことで、開発スピードは加速度的に上がって行きます…自動運転化やそれに伴う無人化、カーシェアリングの普及も進んで行くのでしょう…。

EV時代は目の前!?