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軽自動車の白ナンバーは無くなるかも?

軽自動車のナンバープレートといえば黄色、というのは周知の事実ですが…軽自動車のナンバープレートも、もともと白だったのをご存知でしょうか?

 

軽自動車が登場した1955年から1975年までは白地に緑文字で、現在のナンバープレートよりひと回り小さい、小板(しょうばん)と呼ばれるプレートだったんです。

では、なぜ現在は黄色いナンバープレートを装着しているのかというと…

かつては、高速道路での最高速度が普通自動車と軽自動車で異なっていたことから、取り締まりの観点から判別しやすくするためという経緯があるようです。

さらに、高速道路の料金をもらうときに、ひと目で判別するためでもありました。

しかし、高速道路における軽自動車の最高速度も2000年の道路交通法改正で普通自動車と同じ100km/hに引き上げられましたし、多くのドライバーがETCを利用していることから、普通車と軽自動車をナンバーで見分ける必要性も少なくなったといえるでしょう。

このように、軽自動車の白ナンバー復活の条件が整ったといえる状況になったところで、ラグビーワールドカップの日本開催を機に軽自動車でも乗用車とほぼ同じ白ナンバーの装着が可能になったということです。

ラグビーワールドカップが2019年9月に日本で開催されることを記念して、大会開催の機運を盛り上げる観点から、デザインの入った特別仕様ナンバープレートを期間限定で交付が受け付けられました。

国土交通省は、「特別仕様ナンバープレートを広く認識してもらうとともに、より多くの自動車ユーザーに取り付けて頂くことで、大会の成功に繋がるものと期待しています」と記念ナンバーの意義について説明しており、申込みの際に募集している寄付金は大会開催に活用されることになりました。

オリンピックナンバープレートについても、大会開催機運の盛り上げに貢献するために設定されたものですが、どちらも圧倒的に軽自動車の装着割合が高いそうです。

軽自動車の黄色いナンバ―プレートがダサいという風潮があり、普通車と同じく白いナンバープレートを装着したいと思う人が少なからずいるということがわかります。

また、寄付あり図柄の場合はラグビーボールのデザインや、集約する光をイメージしたカラフルなデザインとなり、普通車と同様の白いナンバープレートではありませんので、寄付なし図柄の申し込みが大半を占めたのだと思われます。

しかし、軽自動車で普通車と同じナンバープレートを装着することができる機会は、これが最後になるかもしれません。Σ( ̄□ ̄;)!!

ラグビーやオリンピックでは、軽自動車でも乗用車と同じような白ナンバーを選択できましたが、2018年10月から全国41地域の交付を開始した地方版図柄入りナンバープレートでは、軽自動車のプレートデザインには黄色の縁取りがつくようになりました。

国土交通省の担当者の説明によると…「高速道路の料金徴収の際、プレートが白になっても、基本的には分類番号で軽と登録自動車の判別はつきます。ただ、ひと目でわかるかといったところでは多少意見をいただいたので、地方版ナンバープレートでは黄色の縁取りを入れたという経緯があります。そのため、今後は白いナンバーにはならない可能性があります。」とのことです。

東京オリンピック・パラリンピックは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のため2021年に延期となりました…本来であれば、オリンピックナンバープレートの申請期限は2020年9月末頃を予定していますが、2020年4月現在、特別仕様ナンバープレート申し込み期限が延長されるかどうかは未定です。

軽自動車の白ナンバーは無くなるかも?